*いゃ、もうホントすんません、火曜日のうちに更新するとか言っといて、もう水曜日やないですか。それもこんな深夜ど真ん中。あわちゃあ〜、こいつぁ下手こいた〜。というわけで、遅ればせながら朝ジャンの更新であります。待たせちまったぶん、たぬきは何時になく気合いいれて行きませ!斬。
*え〜、今週は30号ですね。表紙巻頭を飾るのは「リボーン」、連載3周年記念だそうです。…ふ〜ん。書くことねぇ…。つうかこれ、気付けばもう3年もやってんのか…。ま、今週も掲載順に見ていきます。
*まぁ例によって例の如く、「リボーン」は流して「ワンピース」。そん次は「ブリーチ」なんだけど、この流れになると、後者のスッカスカ感がモロ倍増されるよなぁ〜。「ワンピ」はそれこそ細かく書き込むタイプだからなぁ。コミックスサイズに縮小されると目がチカチカしちゃうくらいなんだけど、その分今週の、ルフィのゾンビ(凄い巨人)が落下してくるシーンみたいな、余白を取った大ゴマの演出が活きてくる。それに引き換え「ブリーチ」は、もう全コマが決めゴマみたいな構成が当たり前になっちゃってるからなぁ。冗談じゃなく、2秒で読めてしまう。敵キャラがパワーインフレするばかりではなく、作品の構成と演出自体がインフレしちゃってるというか。
*それにしても、今週の「王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)!!!!」のほぼ見開き真っ白状態には完全に閉口。ユンボル先生の某作品がデジャヴしてしまいました。ピンときた人いるかな??…余談だけど、今週のチャンピオンの「バキ」なんか、ほぼ全ページ見開きだったけどね。あそこまで突き抜けてくれると、痛快というか逆にスッキリすんだけど。ありゃぁもうまるでパラパラ漫画みたいでしたわ。こちらについては、どうやら賛否両論の模様。
*続いては「銀魂」。…あれ、なんか SFみたいな話が普通に始まってるや。セリフ中の、「壊滅」の意味の違いに挙げ足取りしつつ、そんな細かいとこはさておき流れを作るのが相変わらず上手いので唐突な展開も違和感なく読めた。救世主たる星海坊主って既出キャラ?なのかどうかは知らないが、神楽と同じような傘持ってるからにはなんか関係あんのかな。取り敢えず来週以降に期待します。…それにしてもこの人、カツラネタ好きやな〜。
*そん次は、完全にグダり芸と化した「ナルト」やね。たぬきは取り上げるの忘れちまいましたが、先週のポップアートだスーパーフラットだなんたらっていうやりとりに引続き、今週はこれが引っかかりました。
*これって、坂口安吾にでも影響されたんですかね。安吾の文庫版「白痴」の一説に、これに近いことを言ってる箇所がありました。読んだ当時、妙に印象に残った箇所だったんですけど、今、人に貸しちゃってて手元に本が無いんで、正確な引用を出来ないのが残念です。それはまたいつかのタイミングで。…とか思ってたら、次のページで話が岡本太郎にすり替わっていて失笑。この取って付けたようなアートかぶれキャラ(浅め)は一体何なんだろう。言うまでもなく、岸本限界説に8万ペリカ。
*次、センターカラーは「とらぶる」ね。人気投票結果発表、応募総数25076通。裏操作が無いとすれば、なんともアッサリってか順等、な感じでした。なんかもっと見え見えな組織票とかあんのかな〜、とか思ってたんだけど、別にそうでもなく。どっちにせよ、ドウデモイイナー。
*いやぁ今週も相変わらずのとらぶるクオリティですね。話の枝葉としてエロスがあるんじゃあなくて、エロスの為に話が作られるという、潔ささえ感じる方法論。まぁそのエロスはかなり低年齢層向けなんだけど、ジャンプ・ターゲット的にはドンピシャなんだろうなぁ。そんでまた単行本で乳首加筆修正されて、冴えない餓鬼んちょと一部の大きいお友達が狂喜乱舞るんだろうなぁ。もういいよ、たぬきの負けでございます。この作品は、内容はほぼゼロなんでどうでもいいんですが、たぬきとしては現在のジャンプのターゲット層とか少年誌に対する規制のレベルを図る判断材料みたいな扱いです。
*はい、それではここで超・個人的なお待ちかね、どん!
*今週の「志乃」!…っんああぁぁ、写メール画素低過ぎ!必死に頑張ったんだけどこのクオリティが限界でした。そしてだんだんたぬきが気持ち悪くなってきた…そのへんには目をつぶってあげてください。目から出血しちゃいます。ぐすっ。
*つうか今週も掲載位置が妙に高い本作。最早、打ち切りの心配はほとんど無さそうだなぁ。まぁそのおかげでバトル化についての心配は増す一方ではあるものの、今週は志乃に見せ場があってたぬきほくほく。母親、家族を思う気持ちこそ同じでも、そのベクトルが若干異なるマロの弟、良成とごっちん。そんで相変わらず、要所でに意思表示はすれど一向に喋んないまんまのマロ。このへんが今後、どう影響してくるのかな。ていうか来週以降ついに試合パートになりそうで、たぬきいろいろと余計な危惧。ハラハラさせてくれるぜ。来週は取り敢えずごっちんが大将じゃない理由からって感じ。そんで良成は参戦してくれるのか?ホントにバトル化してしまうのか?志乃は?ぬぅ…。
*志乃に続いては「アイシールド21」。いよいよ王城戦クライマックス、と書き続けて何週も経ったような気は激しくしますが、とうとう来週にはホントに決着がつきそうな展開です。たった1秒の刹那な駆け引きを泥門が制し、ラストはやっぱり進とセナによる最終決戦。この残り僅かな時間でのやりとりを複数回かけて熱く描写するとこなんて、ホント王道の少年漫画。プッチ神父よろしく、時間の感覚がぶっ飛ぶぜ。思わずマキバオーとか思い出しました。んあ〜。
*この作品、構成と作画は毎回安定して上手いんですけど、今週に至っては俄然良かったぜ、この野郎。セナがキラー・ホーネット〜王城ディフェンスを抜き去る見開きシーンには、たぬき引き込まれちゃいました。さぁ来週、決着ですぜ!
*それに続くのは「D. GRAY-MAN」。たぬき、朝ジャンではスルーしっぱなしだったこの作品だけど、実は最近はちゃんと読んでますよ。途中から読んでるんで全体的な話はようけ分からんのですが、それはさておき週刊連載ながらこれだけ書き込んでるのは凄いな、と素直に思います。足さん何人いるんだろうなぁ〜。今週も然り。
*一部ネット等ではいろいろとパクリっぽい要素とかがヒンシュク買ってるみたいですが、そのネタ元についてあんま詳しくないんでその辺は置いときます。そういえば、浅田寅ヲに似てるって話を友達がしてたなぁ。多分、それは絵柄自体じゃなく構図やキャラのデザインかなんかの問題なんじゃないかと思われますが、たぬきとしては浅田さんの作品って「パイドパイパー」しか読んでないクチなんで、なんとも。ま、それを言い出したら、他にもっとアレなのは腐る程あると思うが。
*あと、どうでもいいけどこの作品を安易に所謂「腐女子向け」で片付けてしまうのはちょっと待った。多分、FF とかが好きなそのへんの中高生も普通に読んでるよ。電車で通学してたりする時とかに周りを観察してるとちょっと分かる。そうでなくても、FF とかの世界観が好きな連中って普通にかなりいると思われます。あんだけ人気あんだし、たぬきも幼少の頃はそうだったし。絵柄や安易なパワーアップ等で好き嫌いは分かれるかもしんないけど、言うほど駄目な「少年」漫画でもない、とたぬきは思います。これがジャンプに載ってるってのには、世代を感じるけどねぇ(最初見たとき、絶対ガンガンだと思ったな。ギャグセンスも含めて)。時代と共に、キッズの感性も変遷して当たり前。こういう作品が出て来るのも、その意味では必然なんだろうなぁ。
*さて、お次は某「瞳のカトブレパス」。おほほ、なんだかもうみんなガチで無敵だわな。つうか一燈(炎使うヤツ)の技の名前が、何故か毎回お金なんですが…今週登場した技は、その名も「閃?殺(←センエンサツ。「ほむら」の漢字が何故か表示出来ません)」。なんとも、微妙なセンス。しかし、順位は同期の「勇者学」とは対照的だな。もう新連載補正も切れてる時期だと思うので、まぁそこそこなんじゃあないでしょうかッ。知らねぇけどよォォォーーッ。
*カトブレの次はセンターカラーで今週の注目作、「ごくせん」の森本梢子が描く特別読み切り「必殺動物部」が登場です。作者は今作でジャンプデビューになります。
*ざっくり言うと、高校にある「必殺動物部」という謎めいた部活は、ごく稀に存在するという「守護霊が動物」である人間の集まりで、そいつらが動物を利用して悪事を働く人間を、守護霊獣の力を借りてこらしめたりするというお話。取り敢えず非少年誌のベテラン作家が少年誌向けに頑張ってみた絵柄が良くも悪くもクセがあって不思議な感触。読者層的にインかアウトか、と言われると正直微妙ではありますが、たぬきは青年誌と少年誌の中間を行くようなこの絵柄の作品がジャンプに載ってる感じが面白かったです。
*つうか部員の錦さん、こえぇぇ。この人に代表されるように、明らかに今のジャンプ風ではないであろうセンス全開のキャラ造形がどう受け入れられるか、それがまず第一関門。たぬきは嫌いじゃないんだけど、まぁアンケ出さねぇし関係ないからねぇ。そして。
*これには吹いた。「顔耳」。某しまぶーの「たけし」がデジャヴった。モノローグを語る新米部員(新米だけあってまだ満足に守護霊獣を扱えない)、の同級生の女の子の弟の飼い犬で、行方が知れなくなったこいつを助けるのがメインになって話が展開していきます。なんだこの犬。やられたわ。
*話自体はそこまで目新しい、面白いと言う訳でもないけれど、独特のクセが奇妙な味を出していて、不思議と印象に残る作品でした。ちょっと無理しちゃってる感じはままあったけれど、そのへんはご愛嬌です。
*どうにもたぬきは、この作品がいつか連載しちまいそうな気がしてならないんですよね。少なくとも、単発の企画モノではなく、連載を「狙って」はいるかと。企画的に読み切り載せてみるっていうタイミングでもないと思うし、わざわざ他誌から引っ張ってきてこんだけさりげなく扱ってるのも不思議。あと、話の構成的に、世界観やキャラクターの紹介、といった側面が強い印象がありました。新米部員に成長の余地が残されているあたりも含めて。これはもしかしたら、もしかするかもしれませんなぁ。
*で、話題は変わってアバンギャルド格闘漫画の極北、「テニスの王子様」。
*屁理屈もここまで来たか、という感じの手塚の発言。実際、彼は真田の打球が到底打ち返せるレベルではないと悟り、手塚ゾーンを応用して真田の打球を全てアウトにする戦法へシフト。もうどうにでもして〜。
*「こち亀」、今週は工場、並びに工場観賞家のお話。この話題にはたぬきも共感することしきりです。製鉄工場やコンビナート、科学プラント工場等の恐ろしく無計画なようでいて、実はしっかり計算されているような、ともかく文字通り縦横無尽に張り巡らされたパイプやダクト、それらが混然一体となった奇妙かつ異様なその光景には、ホント熱くなると同時にある種の畏怖の様なものを覚えます。たぬきは、写真か、新幹線の車内から通り過ぎる時に見たことしか無いですが(あと天王洲アイルあたり)、実際に間近で見てみたくなっちゃいました。まぁ、工場自体の作画は足に任せてんだろうな、と考えるとなんか腹立つけども。
*余談ですが、作中でも出てきた「ブレードランナー」的世界観が好きな人は、新宿の思い出横町とかもお勧めです。退廃の極みのような、歴史と同じだけ蓄積、堆積した汚れと、小型の迷路みたいな構造の不穏さ。洗練された表向きの町並みとは裏腹なダークサイドでの喧噪。今、以前撮った写真探してたんだけど、なんか見つからないので今日のところは断念します。またいつかアップするわ〜。
*今やすっかり作者も迷走、妙にシリアス臭い展開を見せている「郷田」。もう、何が何だかようけ分かりません。絵も荒れまくってるし、サブタイトルは今回4コマしか登場してない(しかもアッサリやられちゃった)「天井のジャム」だし、これでアンケがガタ落ちしないのがホントジャンプの七不思議です。
*ほんでもって、お次は「ネウロ」ですか。そういえば、この作品も「カトブレパス」同様、コマ大きくて下手すりゃ大味にもなりそうなもんなんだけど、こちらは妙に凝った演出と計算されたコマ割り、作者の遊び心等が満載なので、俄然楽しめます。
*これにはたぬき、思わず吹いた。
*さぁさぁ、いよいよ公式戦だぜ!ってとこで盛り上がってまいりましたのは「P2!」でございます。試合に至る直前までのそれぞれの心理描写と、伏線張りを忘れないあたりは流石のえじりんクオリティ。これがあるから読み手も同期出来ちゃうんだよなぁ。
*なんかたぬきまで盛り上がって来ちゃったよ、おい。今までの伏線がどういう感じで実を結ぶのか?ほとんど伝説の王華戦クオリティを超えるのか?あと、アキラとかは一体どう絡んで来るの?ほほ〜、これは期待せざるを得ませんなぁっと。
*ふぅ、続いてなんともやれやれだぜ、な「勇者学」ですか。これはもう、ホントにステレオタイプ過ぎ。今週のオタクの描き方とか、もうホント、何なんだろ、これ。
民主党かっつの。
*ふりだしに戻って4週目の「エム×ゼロ」、ルーシーの心理描写と、ロリ姉貴のおかげで九澄がまたしても「世界征服」発言でどうなる!?な今週。いや、やっぱこの人、ベテランなだけあって漫画っていうか構成がホント上手いぞ。一度あった出来事を結果的には辿り直してるんだけど、その際の経緯の違いの見せ方や、若干記憶が残ってる状態の心理描写とかが功を奏して、上手いこと読者にもデジャヴ感を演出。いやぁ、やりますなぁ。
*それにつけても、掲載位置が毎号滅茶苦茶なんで心配してたけど、なんと来週は連載一周年突破記念でセンターカラー!だとよ。ついに、きたコレ。この余波で休載、なんてことにもなりそうではあるけれど、取り敢えずそれなりに人気はあるみたいで一安心ですわ。
*続くのは「ムヒョ」。毒島さん、腹を括って決死のアルコール補給。それに触発されたウメキチどんも覚悟を決めて活躍、さらにそれに触発されたムヒョがいよいよ本領発揮ですね。こういった、仲間との連帯が動かしていく展開は、いかにもムヒョっぽくて良いと思います。されど、毒島さんのあたりの描写で、この作品ももう少しで終了かな〜とか思ってしまったのも事実。これは終盤ならではのシーン、なような気がしました。どうだかねぃ。
*もう完全に下位固定な「ラルグラド」。ミオ先生にカゲ付けちゃった。は、どうでもいいんだけど、もうこの流れは疑似円満終了が近いと見た。ここで勝手にたぬき予想:再来週あたり、センターカラーで「第一部・完」に100ペソ。疑似円満の理由は、曲がりなりにもタイアップ作品だってことでマイクロソフトとの兼ね合いもあり、無理矢理に短期集中連載に見せかける。連載開始当初は下敷き付ける程力入れてたし、センターカラーもバンバンいれてたしっていう編集部のプッシュ感も誤魔化せて一石二鳥。あと、単純に小畑だから。
*目も当てられないほどの急ピッチで決着をつけた「ボーボボ」、ついに来週最終回ですねぇ。うは〜、「遂に訪れるハジケクライマックス!見逃すな!」だそうです。この作品も、なんだかんだで6年くらい連載してたんだな〜、ってまじかよ。よくぞこのテンションが持ったよなぁ。…激しく乙。
*そんで、ラストは「ジャガーさん」ですね。ふぅ。つうか、今週もやらかしてんなぁ。最後の雑誌見開きには吹いた。なんつうか、赤塚作品程の前衛感ではないにしろ、こういう逆噴射的な精神はアリだと思います。こういう作品が一つあると、雑誌も活気づくしなぁ。
*…くっは〜。疲れた疲れた。今回は程度の差はあれど、全作品に触れてみましたよ。御陰様で馬鹿長くなっちまったぃ。というわけで次号、31号に関するおさらい。
●巻頭…「エム×ゼロ」>連載一周年突破記念。
●センターカラー1:「クレイモア」>休刊した月ジャンからの期間限定移籍組第一弾。月イチ連載。
●センターカラー2:「ボーボボ」>最終回。
●休載:「D.GRAY-MAN」、「ジャガー」>クレイモア休暇。
って感じですね。さらに32号では「ラルグラド」が連載終了、近々新連載スタートという噂もアリ。ホントかどうかは知らないけど。で、今のところ、信憑性は完全に謎だが新連載の候補としては、
●鈴木信也…ミスターフルスイングの作者。読み切り「チキンガン」の連載化か。
●篠原健太「SKET DANCE」…昨年本誌に読み切り掲載。その前には赤丸での同タイトル掲載も。
●石岡ショウエイ「ベルモンドの拷問百景-Belmonde le visiteur-」…これも昨年の赤丸で掲載。以前月ジャンで「LEO THE GOLD」連載してた人と同一人物。
●平方昌宏「TEAM MADE」…こちらも昨年の赤丸に掲載。
あたりが噂になってますね。たぬき個人的に、ベルモンドに300ペソ。
*ともあれ、次週は「ボボボ」が最終回ですんで、ニヤニヤしながら発売を待ちましょう。ぼちぼち新連載の情報も出るかもしんないしね。んではまた来週も朝ジャンでな!寝よ。みんなも早く寝ろよな。